株式会社ブロード代表・姫野惠悟のホームページへようこそ。
ブロード15周年を迎えるに当たって
早いものでブロード設立から2001年3月3日で15年目を迎えることになります。とにかく早いものですが、いかにもそれはエンドレスの走馬灯のようでもあり、考えたり思い出したりすると、とてつもなく長い長い時間だったようにも思えてくるのでした。幸い日本人の脳は過去に関する時間と感情の壁を取り去ることが得意なようで(よく海外で聞く何百年、何千年の「憎しみとか民族の怒り」を持ち続けている)だんだん良いことしか意識の中に残らなくなってきています。まあ単に私が年を取ってきたのと、個人的性格かもしれませんが、こんな楽しい世界が広がってきてるのだと思うと毎日毎日がとても居心地の良い世界となってきています。とは言ってもビジネスの厳しさは日増しに増加しているのですが、世の中は良くしたものでアメリカのソフトウェアベンチヤ(日本でITの世界に入る)の自浄作用も激しく健全なべンチャが続々誕生しております。(やはり日本のIT産業はUSAの10年前を追っかけているようです)2・3年前からそんな会社と契約を取り交わし始め、ブロードの仕事内容も大幅に変わってまいりました。当たり前のことですが、物売りからサービス提供型に変わって来ているのでそれに追随できない社員は苦しい立場となる訳です。 つい最近一部上場した会社(社員700人、設立30年程)で今まで何かの理由で退職した人が2000人近くになるという話しを聞きましたし、又、今インターネットで評判の「松井証券」などは、当初1年で150人の社員の内140人が退職したそうです。やはり「企業は生き物、たえず脱皮しないといけない」のですが、物・金は努力(アウトソーシングも含む)で何とかなりますが、人の基本的問題が最も重要ということになります。変化に対応した人を配置したり、教育したりだけでは間に合わない。又、働く人も自分の能力や持ち分をある程度認識して仕事をするような努力をする必要があると考えられます。そうでないと、「素人シロートとブロードの違い見せます」…柴田ブロードクラブ代表幹事…ことが出来ないこととなります。 従って自分に向く会社を探すのではなく、自分に向く仕事を探すことになるのは当然のことなのです。それが主張出来ない人は、良い稼ぎを得ることは出来なくなってしまう訳です。これは何かの資格や認可権を持っていても実務に役に立たない人であれば同じことです。それだけ世の中が変わってきている中で、ブロードも同じように変化しているということがいえると思います。そういう意味では今風になってきています。後、これからブロードに要求されるのは、(1番目は人を中心)2番目は「独立自尊」3番目は「トリプル・ウイン」だと考えています。「独立自尊」はおなじみ福沢諭吉が創設した慶應大学で最初に教えられる言葉で説明の必要もないと思いますが、3番目の「トリプル・ウイン」は、初めて聞かれる方も多いと思いますが、ビジネスの基本だと思います。特にブロードの仕事が特殊だからという訳はないと思います。関係している人の一部だけが特別の利益を出したり、特別なサービスを受けることはあってはならないと言うことです。別の言葉に置 き換えれば「お互いの透明性と平等性」です。(日本が海外から指摘されている基本がこれだと思ってます)1番目については、今年UKE(ユナイテッド・ナレッジ・エンポリアム)という会社を設立し、40才以上の人の為の就職斡旋や人事コンサルテーションやクラブ活動などを行う事としました。(これは別記します) そんなことを様々考えられるようになったのも15年の皆様のご指導ご鞭撞の賜と、心より感謝しつつ、ブロードの名付け親の予定より随分遅くなりましたが、いよいよシステムエンジニアリングを会社名から取る必要??時になったと思います。 最後になりますが、私なりにブロードが15年続いた理由は2つあると思ってます。1つは無借金を基本にしてきた事(分をわきまえる)と仕入先や販売先などでトラブルが起きた場合、いつも相手に感謝してきた事。会社対会社、人対人のトラブルはつきものですが、最初はカッカきて、朝までお酒を飲んだり、相手を怨んだりした辛がありましたが、会社を設立して5年目ぐらいから、眠る前に必ずそんな人にお礼を言って、感謝してぐっすり眠るようになりました。自分の知恵と努力を試すチャンスを頂いたのだと考えられるようになったのです。 話しは変わりますが、今回(2月中~下旬)ヨーロッパ4ケ国(ドイツ、フランス、イタリア、ギリシャ)を回ってきました。相変わらずたくさんの人々とお会いしましたが、感じた事は自国の文化に自信を持ち、アメリカの言いなりにならないと言う、強い意志を抱いているという事でした。なぜ日本は10年たっても景気が良くならないのかと、何人もの人が質問しておりました。日本も早く自分達のアイデンティティを強く発信しないと、世界から忘れられてしまうのも当然のような気がします。そんな中、これからのブロードの役割は日本のグローバル化の為に、少しでも役に立てることが大切なのだと強い印象を受けております。 その為にもブロードが生き残らなくてはいけません。 是非今後ともよろしくお願いいたします。
平成13年2月27日 フランクフルト空港にて
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