2023.02.15
今までの発想(疑問)が変わる一冊
本屋で偶然手に取った本で人生が変わったり、目が覚める事が有ります。
「賢い人の秘密」著者はクレイグ・アダムスで、文響社から2022年12月13日に発行された本です。
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[著者]クレイグ・アダムス(Craig Adams)
オックスフォード大学で言語学と現代語を学ぶ。ノンフィクションの編集者として出版社で働いた後、教育という使命に目覚めた。しかし、学生に一番大切なアイデアを伝えず、関係ないことばかり教えるカリキュラムに幻滅し、本書を執筆するために教職を離れた。ロンドン在住。
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ソクラテスの弟子プラトン、そのプラトンの弟子アリストテレスと哲学者の血が流れ、何とアリストテレスの弟子がアレキサンダー大王に繋がっているのです。
本の題名はとても地味なのですが、中味がとても濃いのです。
知識がいかに有ってもまったく役に立たないと言っていて、「知性とは、何を知っているかではない。どう思考するかだ」と言い切っているのです。
アインシュタインは「学校で学んだことを全部忘れてしまっても残るもの」が教育だと語っている。この考えこそが教育の至高の目標だと言ってます。
今まで何となく教育に対する不信感が有ったのですが、この本で成程と思えるのです。
天才アリストテレスが史上最も偉大な王に教えた「6つの知恵」
1.Deduction - 演繹 - 賢い人には論理力がある。
2.Induction - 帰納 - 賢い人は自分を疑う。
3.Analogy - 類推- 賢い人はたとえ話がうまい。
4.Reality - 実体 - 賢い人はでたらめを見抜く。
5.Meaning - 意味 - 賢い人は曖昧さを避ける。
6.Evidence - 証拠 - 賢い人は「ひとつの真実」に縛られない。
又、訳者の池田真弥子さんのとても丁寧な訳し方が素晴らしいと思います。
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[訳者]池田真弥子(いけだ・まみこ)
上智大学文学部心理学科卒業。卒業後、臨床心理士として医療、教育、福祉などさまざまな現場を経験する。専門は発達障害。発達障害の支援に関して海外で先進的な取り組みがなされていることから新しい知見に興味を持っていたところ、家族の転勤があり、帯同。カルチャーギャップに苦しみつつ、国境を越えて研究成果や価値観を紹介し合うことの大切さに気づき、翻訳家を目指す。スクールカウンセラーとして中学校で勤務した経験から教育にも関心があり、本書『The Six Secrets of Intelligence』と出合った。本書が翻訳書のデビュー作となる。2児の母。
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まったく目立たない本ですが、内容は本当に充実してると思います。
それがアリストテレスによって集大成されたことに本当に驚きの気持ちで一杯です。
是非直接読まれる事をお勧めいたします。
姫野にとって久しぶりのヒットでした。