2022.02.17
弱者の気持ち
昨年末は緊急事態宣言が解除されたこともあり、1年から1年半ぶりにお会いする方々とほぼ毎日忘年会や大阪出張をやり、お会いする方皆さんと来年はこうは行かないのではと話しをする事が多かったのです。
何と1月中旬からはその通りの悪夢の連続となりました。
あまり他言してないのですが、姫野はアレルギーが有り、慶応病院の先生からも無理してワクチンを打たなくて良いとアドバイスが有り、予約の電話を躊躇している間に今日にいたっているのです。
当然海外の出張は出来ませんし、お店も制限されそうになったり、1月中旬からはなるべくワクチンを打ってない年寄りは人混みに出ないよう、テレビでも再々アナウンスが有り、ここ1か月は必要最低限しか外出しないようになり、体力の衰えが気になって来ました。
また普通のマスクでは今のオミクロンは防げないとマスコミなどが騒ぐので3M社製のN95のマスクを試したのですが、歩いたりすると息苦しくなり、KN95タイプのマスクをするようになりました。(今までのマスクではゆるゆるでこれじゃ役に立たないと思ってしまいました。)
見たくもないのにテレビの冬季オリンピックを見たり、多くの本を買って来て読み更けってます。
何か人生初めて弱者の気持ちがわかった気がして来て、寒さも加わってガスストーブの前に座り、さかんに文字を追っかけて楽しんでます。
最近読んだ本の一部を紹介します。
1.
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』
図書館の司書さん達が書いた本です。「事実は小説より奇なり」を地で行った「大人のジョーク」集のようです。
2.
『すばらしい人体』
順天堂の教授が書かれた人体の知的冒険。役に立つ事が多いと思います。
3.
『NOTHING MUCH HAPPEENS』
気持ちがとても安らぐ52の話しです。
安眠間違いなしです。
4.
『ペッパーズ・ゴースト』
ご存知「伊坂幸太郎」の得意な時間と空間を超えた本ですが、姫野的に見ると彼のベスト作品の「死神の精度」にはかなわないと思います。
5.
『デカメロン・プロジェクト』
有名な14世紀の「デカメロン」。ペストが猛威を振るうフィレンツェの話しを現代のコロナの時代に合わせ29人の作家の書き下ろしの物語。姫野にとっては理解し難いような話しが多いです。
6.
『だれも死なない日』
良く書けるなあと思える小説。恵ずらしいポルトガルのノーベル文学賞授賞作家の本です。
7.
『波』
ご存知ヴァージニア・ウルフの新訳版。古き良き時代をゆっくり読み直すような感覚を味わえます。劇=詩(プレイポエム)と作者が言っている新しい小説の感覚。原文の英語だとそのリズムがわかる気がします。
7冊とも結構厚みも有り重く、こんな時しか読めないような本ばかりです。
これも新型コロナ時代の楽しみと思ってます。
こんな時代だからこそ人に優しくする為にも、乱読をお勧めします。
何を知ってる、何が出来るだけでなく、人の心の豊かさと多様性の深さを見て、行動出来る人間になりたいと思います。