2021.01.25
経験できない経験の話し
ブロードの対海外の仕事を一手に担当してくれている高嶋さんが何んと1月6日から2週間アメリカのデンバーに、娘さんの入学の付き添いで行って帰って来ました。
1人娘がいよいよ巣立って、今までの苦労(楽しみ?)も終り、母親がようやく子離れ出来る時なのでしょうが、時が時だけにレポートしてもらいました。
まず通常では経験出来無い経験談をupさせていただきます。
【高嶋隔離日記(I)】 1月20日(水) 夕方米国デンバーよりサンフランシスコ経由で帰国。 機内同じキャビンでのコロナ感染が発覚し、罪も無き高嶋でしたが、また、米国で指定された事前検査陰性証明まで取得したのに、4日間の隔離決定。成田空港で審査検査官と大喧嘩交渉するも、逮捕されると脅され、仕方なく成田の東横INNで23日まで隔離です。 23日午後に陰性が確定するまで、指定の「部屋からは一歩も出ること許されません」。 昨夜は同じ境遇のメンバとバスで成田から搬送され、成田着から6時間後の20時にチェックイン。シングルです。 掃除、タオル交換等なし、寝間着も無いです。リクエストすればタオルや紙は支給ありです。(機密のため、フロントには連絡不可、特別番号で連絡です) まず、到着後、本人位置や状態確認のためのアプリを強制的にインストールさせられ、病状の有無や、熱など報告、宣誓書へのサイン、今後2週間の追跡などされます。 食事は1日3回、7:00,12:00、18:00。部屋の前に弁当が置かれます。 するとアナウンス入り食事が置かれたから今からドアを開けて取るように、指示。家畜のような感じ。 食べ終えたらまた外にごみを出します。基本内容はご飯、おかず、デザート、みそ汁、飲み物の構成で、まあ日本なのでレベルは高いですが、薄味です。 この弁当受け取りの指定時間以外に部屋のドアを開けるとベルがなります。 廊下にも監視カメラあり。つまり部屋から一切出れないように監視されているわけです。 この生活が私はまだ4日で済みますが、14日間の隔離の人は気がおかしくなるでしょう。 また、日本はネットや、テレビ、電話で外界と繋がりますが、もし政治的な恣意で隔離されるようであればどんなに恐怖か、この度改めてまだ知らない恐怖があることを実感しました。
【高嶋隔離日記(II)】 今回の訪米の行程中で経験したこと、所感です。 1)成田空港: 1月6日発のユナイテッドサンフランシスコ経由デンバー便を利用。 もともとはハブ空港であるデンバーに直行便があったのでそれを予約していましたが、結局直行便は無くなりサンフラン経由となってしまいました。 まず、びっくりしたのは、成田空港の閑散さでした。 空港ターミナル内のショップはほぼ全部閉店中、レストランも閉鎖。 いくら平日とはいえ、出発チェックインカウンターフロアにはほぼ人はいませんでした。 もちろんラウンジもクローズ、ですから逆に早めに行ってすることなく、時間をつぶすのが大変でした。 この状況が続けば、航空会社の経営が破綻するのも避けられません。 2)機内: ユナイテッドは現在、サンフランシスコ便とシカゴ便のみ日本から出しており、米国行きは集約されているにも関わらず、このサンフラン行きもがらがら、エコノミーでしたが40%位の埋まり具合?余裕で2-3席を独り占めです。 3)サンフランシスコ空港: いつもは時間が掛かって乗り継ぎが心配される、イミグレや荷物受け取りもがらがら。ですが、それが逆に災いし、荷物の受け取りや検疫にやたらにしつこく時間をかけられました。 サンフランシスコ空港も閑散としています。米国内も人の移動が減少していることを感じました。 4)デンバー市内: 娘の大学はコロラド州立大学デンバー校で、ダウンタウンにキャンパスありです。 今回入寮までの14日間はホテルでの自主隔離ということでダウンタウンのホテルに滞在しました。 昨年コロナ以前にデンバーを訪問して大学見学した際と全く様相が変わっていました。 人が全く町にいません。 観光客もまばらで、地元民は出歩いておらず、飲食店もほぼテークアウトサービスのみ。大学もオンライン授業メインでキャンパスにはほぼ学生がいません。 ゴーストタウンの様な異様な雰囲気で、目立つはホームレスの人たちとマリファナを吸っている徘徊者。 デンバーは安全な街と言われていましたが、夜など怖くて飲食にも出る気出ません。 驚いたのは自由を好み束縛を嫌う米国民のはずなのに、土地柄か?エレベータもショップもソーシャルディスタンスがきちんと守られ、マスク使用が100%です。 いやな経験とすれば、アジア人=菌持ちの中国人、的な受け取りをする人もそれなりにいて、お店やエレベータ内であからさまに嫌な顔をされることも。 マスク使用すると声が聞こえづらいので少し顔を近づけて相手の話を聞こうとすると後ろにずるっと引かれることでした。 5)米国の社会不安: 今回はたまたま大統領の交代の時期を迎えていましたが、まだトランプ氏が負けを認めず騒ぎを起こしていた時期と重なり、ニュースはコロナか、大統領選関連のことのみ。いつもはその他のグローバルなニュースもカバーするCNNやNBC局もほぼ100%国内にしか目を向けていませんでした。 これはちょっとびっくりでした。 世界のグローバルリーダ的であった米国がトランプになってから内政的になり、米国民も自信を失っていたのかと。 あるいは外に目を向ける余裕すら無くなっていたのかと。 表面上は株式市場も良好ですが、実際実態として良好なビジネス業種や企業があるのか?一般市民の生活としては、現行の景気の悪さと、将来的な不安しか感じない14日米国滞在でした。 今回はデンバーのみでしたが、もし次回機会があれば、サンフランシスコ、ロス、ニューヨークなどいったいこのコロナ下でどんな状況なのか、自身の目で見てみたいと、そう思うほどのコロナ前との違いを身を持って感じた米国でした。 日本帰国後は隔離となってしまい、これも想定していなかった経験ですが。。。 |
追) |
1月4日に今年初めてレクターに乗った写真をクラブの会員の方が送ってくれました。レクターがとても良く撮れてます。 いつもカメラを持っていても自分の写真は撮れないので姫野にとっては貴重な1枚です。 |