2019.03.18
最近とってもがっかりしたこと
3.11を追っかけた番組が多い中、とても残念に思っている事があります。
2万人を超す方々が亡くなったり、未だ行方不明の人々がいらっしゃるのを見ると、本当に各現場で様々な対策をしながら明日に向かって一生懸命に生きる人々の大変さを思い知らされます。
でも、何か変だと思うのです。
日本の政府やマスコミが本当にやらなければならないことから目をそらしているような気がします。
福島の原子力発電所の事故当時から、ヨーロッパでは放射能がどのように日本で拡散し、いつ頃ヨーロッパにどのレベルで到達するのかのシュミレーションを盛んにテレビで流してました。
又、この事故の後ヨーロッパでは明確な対策を立て実行し始めました。
ドイツは原発を中止する、フランスでは想定外が必ずあるという前提で、事故対策専門部隊を創設することとしました。
フランスは国内にある原発を3グループに分け、事故専門部隊が12時間以内に現地で行動を起こすための機材と人を常時用意したのです。
それも国と民間と両方設置したのです。
日本はどうするつもりなのでしょうか?
もう原発の事故は絶対起きないという前提に立っているようにしか見受けられません。
数百年後なので、現在の人々には関係ないと思っているとしたら、日本は確実に滅亡というか日本沈没です。
(地球的には後100万年でオーストラリア大陸が北上して日本列島は物理的にユーラシア大陸の間に沈んでしまうらしいです)
天変地異を100%超えることは難しいでしょうが、自分たちの文明のお蔭で自滅することは絶対許されるべきではないと思うのです。
そんなことをテレビを見て思うのは姫野ぐらいのものでしょうか。
又、ここまで言ったのでもう一つ、東電のレポートが全くなかったような気がしてます。
東電はこの原発事故をどう捉えているのでしょうか。
この教訓を絶対忘れない為に、当日の事故発生時間に合わせて全社員が外で整列して黙祷すべきなのでは?
または避難している方々に社員が手分けしてサポートすべきではないでしょうか。
JALは御巣鷹山の事故の後、事故にあわれたご家族に必ず社員一人を付き添わせていました。
人間として最低やるべきことを日本人は忘れつつあるような気がしてしょうがありません。
追) |
姫野が好きな、柴田元幸責任編集の「MONKEY」のVol.17を読んでいて、「特集哲学へ」の中に岸田秀のインタビューの中に「ものぐさ精神分析」が参考文献で載っていたので早速読んでみました。
日本国民は精神分裂病的であり、人間を動物と区別するのではなく、動物から見た人間の異常性を冷静に分析している。 面白かったのは最後の解説を伊丹十三が書いていて、彼の分析能力の高さに驚かされました。 ぜひ一読をお勧めします。 新しい自分を発見されることと思います。 |