株式会社ブロード代表・姫野惠悟のホームページへようこそ。

2018.11.19

ベンチャー魂

ブロードを設立して31年、姫野がお世話になったベンチャーのオーナー達を計らずも思い出させてくれた。

それは先週末から来日しているBromium社のオーナーと会食をしていた時です。

Bromium社と言ってもほとんどの人は知らないと思いますが、世界で初めてサーバーのVM化をした「Xen」(ゼン)の元オーナーのイアン氏です。

日本での会食は初めてでしたが「Xen」をシトリックスに売却し(600億円で)、Bromium社を設立して9年目に入ります。

なんとサーバーの仮想化を考えたのは大学2年の時だそうで、その天才ぶりは現在もいかんなく発揮されているようです。

現在英国ケンブリッジ大の教授も兼ねているのですが、物腰柔らかくお金の臭いもしないのです。

遊び心で、お金はポンドかユーロかどちらなの？と聞いたら即座に＄（ドル）と回答があった。

この姫野も現金の半分はドル預金にしているので思わず大笑いしてしまった。

イアン氏によるとエンドポイントの新しい概念の製品は随分苦労したとの事ですが、アメリカの大手ユーザがイアン氏のアイデアに対し、ファーストユーザになってくれたり、資本の提供をしてきたりして製品を磨いてきて、2015年に軍のセキュリティの公募があり、世界から44社が応募して、唯一Bromium社だけが残ったのだそうです。

なんとそのテストはアメリカ軍横須賀基地内でやったのだそうです。

現在、軍だけで500万台のPCに導入する事になっていて、既に日本などは昨年導入されたそうです。

面白いのは既にマカフィーが500万台に導入されていて、Bromium社と共同でプロジェクトを進めていくのだそうです。（マカフィーはキャンセルを防ぎ、B社は自分の不得意分野をカバーする）

そんな話を食事しながら聞いていて、今まで姫野がお世話になった会社のオーナー達の顔が思い出されてきました。

上場したのはフランスの会社1社のみで、あとは全て未上場。

未だに会社オーナーを兼ねながら自分の趣味の別の仕事をしている人が2人、4社を続々M&Aで売却した人が1人.etc.です。

皆さん個性豊かですが、一番最初に契約したオーナー社長は自分の会社を自分の息子の同級生に任せ、フロリダに3つの大きな牧場を持ち、あまりの広さの為、運転手付きの飛行機を持っている人もいます。

競走馬の生産に人生の最後をかけているようです。

ベンチャーのオーナー達に共通するのはあまりお金の匂いがしないし、目が＄になっていないのと年を感じさせない点です。

人間、何かの夢に挑戦する人は同じなんだとつくづく感じられました。

追）

今年のジャンプの全日本大会が昨日終了しました。 残念ながら、今年のブロードウェイは決勝に進みながら脚が腫れ、熱も出て欠場となってしまいました。 姫野は土曜日朝早く兵庫県の三木まで応援に行ったのですが、「骨折り損のくたびれもうけ」でした。 こんな時もあるなと思いながら日曜日の「笑点」に間に合うように帰ってきました。 今年は暫くゆっくり休ませて、来年3兄弟に期待です。