2016.10.21
賞金20万円を-その2
ブロードウェイ(以下ブッちゃん)はレクターの弟が欲しくて無理して探してもらったのですが、2頭目を買うための家内への口実を考え、思い切って自分の車を止めることにしました。
30年程BMWの5シリーズから始まって、7シリーズ、そして日本で最初のX-5(とにかくトラブル続きでした)と乗り継いできたのですが、脚の衰えが酷くなってきたのと、どこに行っても美味しいお酒を飲みたいと思うようになって、これからの最後のプラチナ時代を楽しむ為に、車を止めることにしたのです。
(モモとリンゴのための軽自動車は残してあります)
家内からは何度もBMWはいらないのね、と念を押されました。
レクタ―購入の時は、自分の腰が乗馬で治った事が大きな理由で、マンションとか宝石などはおまけだったのですが、どうしてもレクタ―の弟が欲しかったのです。
ところが、最初に紹介されたのはレクタ―の1歳上で、しかも大障害も飛べる最高級馬で高級外車が2台買える程でした。
欲しい気持ちもあったのですが、レクタ―の兄となってしまうので、本来の目的と違ってしまう為、残念ながら見合わせました。
暫くして、中野さん(元全日本の監督)が2歳年下の馬がいるので一度見に行きましょう、と言われて日にちを決めようと考えていたら、数日後電話が来て、「もう東京クレインにいます」と言われ、慌てて見に行った。
中野さんの力には恐れ入りましたが、最悪東京クレイン専用の競技馬にしようと思われたのだそうです。
難しい名前だったので、新しい名前を考えようとしたら、騎乗してもらった森さんからブロードに関連した名前が良いと言われ、ブロードの原点のブロードウェイに落ちつきました。
(レクターはラテン語でリーダーの意味です)
これからが「事実は小説より奇なり」のような偶然が重なりあうのです。
まず、「森さん」は9歳のころからブッちゃんがいたアバロン・ヒルサイドファーム乗馬クラブで初めて馬に乗りクラブをよく知っていました。
そしてあの有名な「法華津さん」も会員なのです。
そのアバロン・ヒルサイドファーム乗馬クラブのオーナーが今回優勝を争った「武宮さん」でそのお嬢様(武宮由布子さん)が大事になさっていたのが「ブッちゃん」だったのです。
(当時はスカラテッロ(SCARATELLO)と言いドイツ生まれのオルデンブルガー(OLDBG)種の13歳でした)
少し迷ったのですが、なかなかこんな好機はないと思い即決しました。
お嬢様からは手書きのラブレター(ブッちゃんの気性や育て方)も貰いました。
契約書とともに大切に保存してます。
来たときはかなり神経質でゆっくり散歩(引馬)もできなくて、レクタ―との仲も心配したのですが、日を経る毎にやさしい目になって姫野にも甘えるようになってきました。
レクタ―にしたことと同じことをしてもらえるものと思っているようで、よくレクタ―と話しているようです。
姫野の肩の上に首を乗せて甘えるのですが、試合本番前は目も吊り上がって神経を集中させていて姫野も側に寄るのが怖くなります。